サバゲ、時々、飯

車と銃は一瞬で名前当てます。都内の小さい会社で編集やアクセス解析のお仕事。日課は朝の冷水シャワーと晩酌

首が緊急メンテに入った話

部屋の中の寝袋で起きたら首が痛い。どうやら寝違えたようだ。

昼過ぎまでだましだまし働くも耐えられず、急遽職場最寄りの整形外科へ。その頃には後ろも向けず上も向けず、上司の目を見ないでパソコン見ながら話を聞くわ、定員さんに背中を向けて呼ぶわ、だいぶ不遜。いつも以上に不遜だった。

 

寝違えかと思いきや(きっかけ自体は寝違えなのだが)担当医曰く完全に積もり積もった疲労が原因、働きすぎと言われてしまう。確かにこの数ヶ月、会社MVPほしさ(と先輩社員の不甲斐なさ)をエネルギーに、遅くまで、と同時に、勤務中フルパワーで働いてきた自負がある。気づかないうちに、じわじわと負荷がかかっていたのだろう。無敵ではいられなかった。

そして、治療。

応急処置+即効性があるが数日で痛みが復活する注射or時間はかかるが確実に効く内服薬の選択肢を与えられ、後者を選択。

応急処置は、首を覆うカバー上の発熱+振動するマシンを付けた温熱療法と、吸盤状のマシンを4つ着けて微弱な電気を流す電気マッサージ。これで45分+待ち時間1時間、そして飲み代が消えた。が、必要な犠牲だった。それに待ち時間には久しぶりにじっくりと待合室のdancyuを読めたのでよしとする。

内服薬はウィスキーの小瓶ぐらいの値段だった。

あぁそれにしても痛い。

何もしていない分には痛くないが、上下左右が向けない。というか今夜寝るのが相当ハードな気がする。枕ないのにどうしよう。

何にしても養生が大事ですね。担当医に「寝違え予防ストレッチ」のチラシを渡されたときには『クッ、ここまでか.....』という心境だった。

わさビーズ、どう見ても.....って話

今日TLで流れてきたのが、田丸屋本店のわさビーズなる商品。

わさび風味を謳ったいくら状のビーズで、食感は不明。販売再開のツイートが1万近くリツイートされている段階で、これは相当な話題性のようだ。確かにインスタ映えしそうだし、調理例にあるいくらとのコラボも味・食感が気になる。(いくら×わさび....?という気もするが)

ちなみに少数生産×ツイッターパワーのせいで現状売り切れ。真面目に食べてみたかっただけに残念。再販を待とう。

普通の人はこれ見て、アレに使おうこれに使おうと施策を巡らせるのだろうが、今朝は昨日の逢ふコールが若干残ったの青海袖よりにもよってハリウッド映画最強クラスの兵器を思い浮かべてしまう。

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ザ・ロックに登場するVXガスカプセル

ニコラス・ケイジ主演、金曜ロードショーでお馴染みの大ヒットサスペンス・アクション「ザ・ロック」にでてくるVXガスカプセルだ。

カプセルがひとたび割れると猛毒の致死性ガスが噴出し、吸ったら一分以内に解毒剤を心臓に直接注射しないと助からないという代物。その割れる瞬間の「プチッと弾ける」感がまんまイクラなので、思わず連想してしまった。作品中では中身が現役の軍人という過激派テロリストがこのカプセルを奪ってミサイルに搭載、アルカトラズ島で武装蜂起してサンフランシスコを標的にする。そこに笑いながら泣きながらキレるニコラス・ケイジが、アルカトラズ島からの脱獄に唯一成功したショーンコネリーとともに潜入、テロの武装解除を目指すというもの。といっても部隊はアルカトラズ島だけにとどまらず、サンフランシスコでのカーチェイスシーンも見もの。レプリカを隠す気のないフェラーリがぺしゃんこになり、ハマーが電柱をなぎ倒す。

 

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中央:フェラーリの残骸。右:路面電車

物語のラストは是非映画を見ていただいて、という感じなのだが、もうこうなった以上あのわさビーズを食べるときには嫌が往にもテロリストのメンバーのガス吸入→吐瀉シーンや、心臓に直接解毒剤を注入してからヘロヘロでグリーンのシグナルを点灯する決死のシーンを思い出してしまうということになってしまった。関係者申しわけ無い。

早く再販しないかな。

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グリーンのシグナルの名シーン。プラトーンではない

ランチを決めるのを後輩に委ねた話

仕事で朝から脳フル稼働でいろいろやっつけたら、昼頃の「ランチ何にしよう定例会議」が始まるまさにそのタイミングで、脳が完全にストを起こした。

自分が食べたいものを決められない、浮かばない、案が出ない、案が出ても判断するのが億劫、そんな状態になった。

普段だったらなんとなくこれ食べたい欲があるのでそれに従うのだが、今回は脳が疲れているせいか食べたいものが特に無い、もとい浮かばない。

うどん・そば・カレーみたいな脳内ブレストをするまでもなく、どうしたことか。

ちなみに弊社は同僚とランチに行くこともあるが、あまり多くはない。仲が悪いわけではなく各自個人プレイなので、ランチも自由気ままに、弁当持参派、コンビニ派、牛丼派、ラーメン派と好き勝手に一人でいく人が多い。

後輩にランチを決めてもらう

そこでクソ先輩は閃いた。

ちょうど手が空いていそうだった後輩に適当に決めてもらうことにしたのだ。

ちなみに彼は納豆巻きとファミチキを同時に食べたり、カップ麺とパックごはんを同時に食べたりというそこそこの偏食ぶりを見せる。常日頃から食には興味が無いといっており、たまにランチに一緒に行くときは「なんでもいいッス」が常套句だ。

そんな後輩に「食べたいもの特に決まってないから俺のランチ代わりに考えてよ」とサラッと頼んでみた。

案の定後輩は固まり「はぁ!?何言ってるんスか」という具合である。無理もない。

が、こっちは正直なんでも良かった。なんなら予想外な組み合わせが来たら、敢えてそれにトライしようという気概もどこかにあったかもしれない。

感覚的にはこの記事に近いのかもしれない。もちろん当時そんなことを言語化して処理できていなかったが。

dentsu-ho.com

が、幸い後輩はこのクソ先輩のことを一応の尊敬はしてくれているので、戸惑いながらも快く引き受けてくれた。

サンドイッチ×つくねの出会い

かくして後輩が提案したメニューはサンドイッチとつくねだった。曰く「先輩サンって普段サンドイッチあまり食べないじゃないですか。あとファミマのつくね、旨いんですよ」

うむ。予想通り予想外のメニューだった。まず普通この組み合わせしないよね。彼は変な組み合わせを敢えて選んでいるのだろうか。食い合わせがおかしいという概念はないのだろうか。「絶対に合わない」というわけじゃない温度感が地味に悔しい。というか俺があまり食べないものと自分が食べたいものをとりあえず組み合わせるロジックがシュールだ。なるほどと言える要素がまるでない。両方どっちかならまだしも....。

なんて悶々としたことをかんがえつつも、自分が絶対食べないメニューが来たことに妙に興奮している自分もいた。

彼の言う通り、確かにサンドイッチは全然食べない。何故だろう。理由はわからないが自分の生活にパンはほぼ登場しない。嫌いなわけじゃない。目が向かない。冗談抜きで、たまの運転時にサービスエリアに入っている個洒落たパンコーナーを見て「たまには食うか」ってなるレベル。故にコンビニのサンドイッチは非常にレアな体験となった。

そしてつくね。呑兵衛なのだがつまみレスでぐいぐいいっちゃう、というかほぼ夕飯は食べないので、コンビニ焼き鳥も初なのだ。つまみメニューはつまみとして食うもんだろみたいな妙な先入観があり、日の出ているうちに職場でつくねを食べるという経験は妙に非現実的な感じがした。さきイカでも同じ感覚になっていたかもしれない。

合わないなりに楽しんだ

そんなわけで和と洋、朝用と夜用、肉とそれ意外、ダブル目が向かないものという個人的に超斬新な経験ができた。これも偏に後輩のおかげである。彼のおかげで普段触れない食べ方に出会うことができた。

今後も本当にランチが浮かばないときにはいっそ、判断を投げたほうがラクなのかもしれない。そんなときは大抵、言われて「拒否!食べたくない!」となるものなんて存在しないと思う。というか、思うようにし他方が良い。

案外こういうことで新しい出会い・発見があったりするのかもしれないし。

仕事中はNier:Automataのポッドみたいな会話をしたいという話

過去記事でも言及したとおり、Nier:Automataにドハマリしている。あ、今日なんか公式からアナウンスありましたね。

家にプレステがないのでもっぱらプレイ動画を見ているのだが、ふとした拍子に「あぁこんな風に仕事中に会話をしたい」と思う節があった。

そもそもNier:Automataってどんなゲーム

超簡単に書くと、美人とイケメンの人型アンドロイドが、地球を侵略した機械生命体を斬り倒してまわる3Dアクションゲーム。日本+アジア累計で100万本のセールスを達成したほか、OSTのコンサートなんかも開かれている人気タイトルだ。

武器は身の丈ほどの刀と、アンドロイドの周りを浮遊するAI搭載ロボット(?)「ポッド」から放出されるエネルギー弾。これを持ってして、人間大からビル大までの様々な機会生命体(パッと見、所謂ロボット)を破壊していく。マップの広さとやりこみ要素、バラエティあふれる敵、ジャンプの適度な浮遊感や唐突に始まるシューティングゲーム要素が見ていて面白そうな印象だ。

先述の通り楽曲が最高だったり登場キャラクターの衣装が良かったり、廃墟化した地球の風景が良かったりと、自分史上最大に“見て楽しめる”ゲームになっている。 ストーリーも知られざる新事実や裏要素がいろいろあって複雑。このへんは追いきれていない。 なお先に触れるべきだったがNier GestaltNier Replicantに続くシリーズ第3作。過去2作はちらっとしか見ていないしいろいろスミマセン。

ポッドってなんだ

ポッドはアンドロイドに随行して彼らを支援する.......なにか。なんだろう。宙に浮いていて見た目はMac Proのような形状、下に2本の腕のようなアームが伸びている。できることは以下の通り

・アンドロイドが必要な情報の提供(目的地のマーク、検索、敵情報、周辺環境など)

・アンドロイドの行動へのアドバイス(推奨、提案)

・攻撃(謎のエネルギー弾を連射する、弾は無限)

・アンドロイドが掴まって空中浮遊する。上昇はできずゆるやかに下降する。

・アームを利用したアンドロイドなどの運搬

・その他、諸々事務作業(本部とのやり取りや権限委譲など)

ポッド式会話のここがスゴイ

ポッドは基本的に、siriのような会話をする。機械的で説明的、無感情。ここまでは普段の筆者の仕事トークと一緒だ。 それがちょっと軍隊っぽい調子になる。激しくはないが堅い。ミリタリー版siriという趣。実際そうなのだが。(アンドロイド達はヨルハ部隊と呼ばれる兵員として地球で任務を遂行する)

何が良いのかというと、会話の冒頭で、発話の目的を明確にする。

推奨:本部への帰還。速やかに帰還した上で上官の支持を仰ぐ

提案:本部に応援要請。

承諾:武器の使用を許可

拒否:その権限はあたえられていない

....といった具合。これすごく仕事の意思疎通に便利そうじゃない!?

仕事での会話での3大ヤメテクレあるあるが

・感情と事実がごっちゃになっている

・結局何を言いたいのかよくわからない

・聞いたところでどうすればいいのかわからない

というもの。

だらだら情報だけ伝えられて「で、どうすんの」ってなったり、「このあとどうすべき?」みたいになる。こうやって会話に無駄な時間とエネルギー取られるのは本当に苦手だ。(言うことだどんどんモンホリエみたいになってくる) が、一度でも経験したことがあるなら、共感する方も多いと思う。

これ、多くは先に言う目的を言って共通認識を揃えておけば良い話なんじゃないかと思ったりする。

言う目的を先に言えば会話が楽になる

ポッド式会話と便宜上呼んでみるが、先に会話の目的を明示すると、話の着地点が想像できるので話し中に余計に頭を働かせる必要がない。なので話に集中できる。「何が来る?何が来る!?」みたいな感情で話を聞くと、多かれ少なかれ集中力は落ちると思うがそのイメージ。

加えてポッド式の場合、冷淡過ぎず無感情な微妙な塩梅も良い。このへんは本編動画で見てほしい。

これを実際の仕事に無理やり適用させるとどうなるか。

(極端な話)

・提案:掲載スケジュールがギリギリなので原稿の催促を行うべきだと思います。

・報告:目標数値クリアまであと◯PVです、気を抜かずにがんばりましょう!

・報告:稟議承認しておきました。

・疑問:PV昨対なんでこんなに悪化してるの?

.....とまではいかなくとも。

提案なんですけど、掲載スケジュールがギリギリなので原稿の催促を行うべきだと思います。

疑問なのだが、PV昨対なんでこんなに悪化してるの?

報告です、目標数値ry

といった具合だ。これはそもそもスッキリした会話例だが、これが逆な例は本当にイライラする。以下、最悪の例。

・掲載スケジュールがねぇ。あの◯◯の案件、△△先生に頼んでいたやつ。あれどうなっている?掲載スケジュールに関して先方が何時何時って言っててさぁ、うーんそろそろ(ry

・昨対数値が、ねぇ。わかるっしょ?

 

職場での会話は徹底的にシンプルにしたい

なんかもうさ、職場での会話なんてちょっと軍人かよ警官かよってぐらいシンプルなほうが良いような気がするんですよ。

 

余計な感情も出さない。

「え~」「面倒くさい~」「マジで、ありえねー」って言ったところで仕事量は減らない。

余計な情報も入れない。

「お世話になっております」「お手数ですが」「恐れ入りますが」と言ったところで仕事量は減らない。

(ただし関係悪化で交渉難化、モチベーション低下するよりマシなので必要)

 

その上で先に会話の目的を言う。これだけで言う側も言われる側もその後の展開がつかみやすいので、余計なことに頭をつかう必要がなくなり話の内容に100%集中できる。聞く方だけじゃなく、言う方も楽っていうのはポイント。 

 

そんなことを感じました。

提案:ポッドみたいに会話したい。うん。

テーマが迷走している話

ブログテーマが迷走しだしている気がする。(そんなことを記事にするな)

 

当初は趣味のサバゲや車、映画のことを書こうと思って開設した。

◯◯ブログ、◯◯解説という感じではなく、作者の興味のあるものいろいろみたいな立て付けにしようと思っていた。し、おそらくその方法は自分にあっていると思う。

最初からゴリゴリにコンセプトを決めずに見切り発車状態のままスタートしてよかった。まずは継続を目的にしようとしていたので、それに関してはこのスタイルのほうが都合が良い。タイトルも実は変更を検討中だったりするし。

 

んで、このブログが実質「若手社会人あるあるブログ」になっているのだ。

実はこれは当初想定していたテーマじゃない。無くはないが、ちょっと違う。

 

なぜなら社会人あるあるのほうが自分の経験で内容が固まりやすく、理論で補完がしやすい。これが一番大きいメリットだ。そのくせ意外にもテーマはたくさん湧いてくる。

 

サバゲも体験できるという側面はあるが、そんなに毎週毎月あるようなイベントでもない。

増して銃や車は経験と遠い。完全に調べて→(疑似体験して)→まとめて書くというプロセスになる。実弾射撃やドライブならいざしらずだが、それも結局頻度という面で影を落とす。

こうなると調べて書く系ブログになるのだが、そのネガ要素として

①調べる時間が膨大

②既に誰かが書いている可能性が高い

③テーマ的に訂正祭になりそう

というネガ要素がある。

①は『でも書けよ!』というべきだしそれはごもっともなのだが、憂慮すべき要素ではある。だってブログって本来は体験記とか日記とかそういう意味じゃないですか。ここはwikipediaじゃないんですよ.....。

反面、調べて書く系ブログにもポジ要素はある。

①同じ趣味の人が集まりやすい

②アフィリンクを貼りやすい

③本当に好きなら続けやすい

な気がするのだが。

いや、銃や車の話をするのは好きなのだが『それしか話すな・書くな』と言われるとキツいものがある。

なので当面は、社会人あるあるの日常系・仕事Tips系×銃・サバゲ・ミリタリー×車×映画というごった煮みたいな更新内容になる予定なのです。 とかいって明日急にストロングゼロを礼賛するブログになっていたらどうしよう。

ググレカスに対する反撃を見つけた話

個人的に嫌いな言葉の一つに「ググレカス」「ggrks」がある。こんなの人と人の繋がりを破断する言葉だ。

確かに一定の需要はある。どう考えても常識なのに、なんの下調べもせずに質問する人もいる。画像や動画見た方が早い事象かもしれない。google様の検索結果を見た方が理解が早い場合もあるだろう。

が、総じてそれらは大抵例外だと感じる。

"ググらずに聞く質問者"のコアには、回答者への信頼があると思う。

それが顕在化しようとしてなかろうと、よほどネットアレルギーでもない限り、まずググる。少なくとも私や私の周りはそういう世代だし、それが常識だ。そしてその常識はかなりのスピードで世代を超えて浸透している。

それでも人に聞くのは、その分野に関してある程度の「あなたの答え、あなたなりの回答が聞きたい」という思いなのじゃないかと。

質問者は別に街頭で知らない人に「ガリル小銃とはなんですか?」と聞くわけじゃない。

ガリル小銃を知ってそうで且つ身近な人だからこそ、そう聞くのだ。この違いは大きい。

うかつにググレカスを多用すると、この人は教えてくれない人だ、自分に役に立たない人だと思われてしまう。

ググらずにあなたに聞く人は、匿名のネットの声より"あなたの言葉"で教えて欲しい人なのだ。たとえそこに偏重や理解不足があっても

反対にググレカスを乱発する輩には"あなたの言葉で教えて欲しいのです"てきなアプローチを取るのもいいかもしれない。

 

※個人的にはググレカス連発厨は説明能力と共感能力を持たない能無しか、能力の高すぎる人のどちらか、で前者が身近に多いだけなのだが

仕事における即レスは絶対正義なのかという話

数日前にも執拗に書いたとおり、とにかく業務におけるスピードを追求している。 後輩からせっかちがられることもあるが、なんだかんだ言っても早く終わらせて帰りたいし、帰るまでに最大限の業務を終わらせたい。そして多分根っからガッツリせっかちなのだ。これはもはや嘘ではない。

 

が、もちろん皆が皆そうであるはずもなく。

最近気を揉んでいるのは、メール・チャットを返さないメンバーへの対処だ。

先輩後輩問わず経験上、「メール・チャットを即返す人と返さない人」はキッパリ分かれる。平均返信時間に関しては前者は5~マックス10分、対する後者はミニマムでも15分という具合だ。もちろん外出中や移動中は除く、と言いたいところだが、前半の即レス組は案外、運転中でもない限りサクッと返してくれる。

ちなみに前者の方が、返信の頻度も多い気がする。後者は返信がなく、返信しないことを持って理解・承諾・完結を暗に表現する率が高い気がする。あとは無用なレスをしなかったり。

さて、話を戻した上で一旦、即レス=正義と仮定して話を進めよう。

我ら正義のヒーローからすると、ヴィランたちがなぜ即レスしないのか不思議でならない。

即レスするのは最初こそ、そうしようと心がけていた。だが習慣化して感じたのは『そのほうが楽』なのだ。順を追って説明したい。

即レス派になった最初のうちは『自分の確認待ちでメンバーの待機時間が生まれるのはパフォーマンスを低下させる、無駄を生む』という意識から、多少自分の集中力をスポイルしてでもまず返信!先に回答!!マンだった。

だがそれに慣れてくると、自然と『未返信が気持ち悪いマン』になることが判明した。要するに『後で返信しよう』という判断ができないのだ。あとで返信しよう、返信を忘れないようにしようという意識を脳の片隅に感じながら目の前の仕事に集中するのがハードな気がしてきた。なので、とりあえず『検討の上お返事させていただきます』『回答ちょっとまって欲しいっす!』みたいな感じのを一旦投げる。そうすることで『返信しなきゃ意識』を一旦意識の外に追いやり、然るべきタイミングで検討の上ちゃんと返事をする。(もちろん返信を未来のグーグルカレンダーに記入する、忘れるから)

即レスするもう一つの理由に、相手方のパフォーマンス低下への懸念がある。

というのも、メール・チャットを送って、(相手によれば)たとえば1時間や3時間、1日2日経って何もレスがないと『ちゃんと届いたのかな』『他の連絡に埋もれてないかな』『忘れられてないかな』という送信者の危惧が生まれる。そしてこの危惧がやっかいで、特に目上の相手・取引先に対しては『届いてますか?』『覚えていますか?』『ちゃんと検討できてますか?』(パスピエのハイパーリアリストの歌詞になった)と言いづらい場合も往々にしてある。離席の多い取引先も同様だ。そうすると結局、送信者の負担が増える。

ドシンプルに言うと「送って返事すぐ来ないとなんか嫌じゃん」ということだ。

 そんな双方の思いを汲み取りつつ即レスが習慣化して、基本的にはうまく言っていると自負しているのだが、稀に思う。

即レスは本当に正義なのか。

 まぁ正義というと妙に電波臭がするのだが、要するにチーム全員が励行されるものかと言うべきだ。励行してもやらない連中は放って置くとして。

全員が即レス。

個人的には理想郷なのだが、仲のいい後輩に、作文中に集中力を削がれると回復にそこそこの時間と体力を消費する男がいる。

彼に『それでも即レス!ドンドコドン!!』と励行するのは簡単だが、それでは暴君である。彼が苦手と表明した以上、それを不正解として彼の価値観を犯すことは先輩とてできない。何より自分とて、即レスを意識するあまり本来のパフォーマンスを発揮できていない可能性もある。

他部署のシステムエンジニアプログラマーには、本当に話しかけてはいけない時間帯が存在するとツイッタで読んだ。 外界の情報を一切遮断して、極限まで集中力を高めて思考を磨き上げないといけない時間は確かに存在する。

これを『即レスができない無能~』というのは、それは暴力というものだ。 

が、とはいえ即レスが求められる状況も往々にして存在し、悩ましいところだ。口頭で伝えたところで、仮想ヴィランたちはやっぱり、一定量のパフォーマンスを低下させられてしまうのだから。。。