サバゲ、時々、飯

車と銃は一瞬で名前当てます。都内の小さい会社で編集やアクセス解析のお仕事。日課は朝の冷水シャワーと晩酌

仕事における即レスは絶対正義なのかという話

数日前にも執拗に書いたとおり、とにかく業務におけるスピードを追求している。 後輩からせっかちがられることもあるが、なんだかんだ言っても早く終わらせて帰りたいし、帰るまでに最大限の業務を終わらせたい。そして多分根っからガッツリせっかちなのだ。これはもはや嘘ではない。

 

が、もちろん皆が皆そうであるはずもなく。

最近気を揉んでいるのは、メール・チャットを返さないメンバーへの対処だ。

先輩後輩問わず経験上、「メール・チャットを即返す人と返さない人」はキッパリ分かれる。平均返信時間に関しては前者は5~マックス10分、対する後者はミニマムでも15分という具合だ。もちろん外出中や移動中は除く、と言いたいところだが、前半の即レス組は案外、運転中でもない限りサクッと返してくれる。

ちなみに前者の方が、返信の頻度も多い気がする。後者は返信がなく、返信しないことを持って理解・承諾・完結を暗に表現する率が高い気がする。あとは無用なレスをしなかったり。

さて、話を戻した上で一旦、即レス=正義と仮定して話を進めよう。

我ら正義のヒーローからすると、ヴィランたちがなぜ即レスしないのか不思議でならない。

即レスするのは最初こそ、そうしようと心がけていた。だが習慣化して感じたのは『そのほうが楽』なのだ。順を追って説明したい。

即レス派になった最初のうちは『自分の確認待ちでメンバーの待機時間が生まれるのはパフォーマンスを低下させる、無駄を生む』という意識から、多少自分の集中力をスポイルしてでもまず返信!先に回答!!マンだった。

だがそれに慣れてくると、自然と『未返信が気持ち悪いマン』になることが判明した。要するに『後で返信しよう』という判断ができないのだ。あとで返信しよう、返信を忘れないようにしようという意識を脳の片隅に感じながら目の前の仕事に集中するのがハードな気がしてきた。なので、とりあえず『検討の上お返事させていただきます』『回答ちょっとまって欲しいっす!』みたいな感じのを一旦投げる。そうすることで『返信しなきゃ意識』を一旦意識の外に追いやり、然るべきタイミングで検討の上ちゃんと返事をする。(もちろん返信を未来のグーグルカレンダーに記入する、忘れるから)

即レスするもう一つの理由に、相手方のパフォーマンス低下への懸念がある。

というのも、メール・チャットを送って、(相手によれば)たとえば1時間や3時間、1日2日経って何もレスがないと『ちゃんと届いたのかな』『他の連絡に埋もれてないかな』『忘れられてないかな』という送信者の危惧が生まれる。そしてこの危惧がやっかいで、特に目上の相手・取引先に対しては『届いてますか?』『覚えていますか?』『ちゃんと検討できてますか?』(パスピエのハイパーリアリストの歌詞になった)と言いづらい場合も往々にしてある。離席の多い取引先も同様だ。そうすると結局、送信者の負担が増える。

ドシンプルに言うと「送って返事すぐ来ないとなんか嫌じゃん」ということだ。

 そんな双方の思いを汲み取りつつ即レスが習慣化して、基本的にはうまく言っていると自負しているのだが、稀に思う。

即レスは本当に正義なのか。

 まぁ正義というと妙に電波臭がするのだが、要するにチーム全員が励行されるものかと言うべきだ。励行してもやらない連中は放って置くとして。

全員が即レス。

個人的には理想郷なのだが、仲のいい後輩に、作文中に集中力を削がれると回復にそこそこの時間と体力を消費する男がいる。

彼に『それでも即レス!ドンドコドン!!』と励行するのは簡単だが、それでは暴君である。彼が苦手と表明した以上、それを不正解として彼の価値観を犯すことは先輩とてできない。何より自分とて、即レスを意識するあまり本来のパフォーマンスを発揮できていない可能性もある。

他部署のシステムエンジニアプログラマーには、本当に話しかけてはいけない時間帯が存在するとツイッタで読んだ。 外界の情報を一切遮断して、極限まで集中力を高めて思考を磨き上げないといけない時間は確かに存在する。

これを『即レスができない無能~』というのは、それは暴力というものだ。 

が、とはいえ即レスが求められる状況も往々にして存在し、悩ましいところだ。口頭で伝えたところで、仮想ヴィランたちはやっぱり、一定量のパフォーマンスを低下させられてしまうのだから。。。