漢字の駅名に無理にカタカナを合わせるなって話
山手線の田町⇔品川間の駅名が決まりましたね。
で、これが「うん、なるほど」ってなる駅名だったら、翌日までトレンド入りすることはなかったのではないかと。
なんですか高輪ゲートウェイって。
高輪「ゲートウェイ」って…。
高輪「ゲート\ウェイ/」って……。
で、これがイケテナイっていうのは当方の直感どころか誰にも共感できるものだったらしく、Twitterでは「似たような漢字カタカナ語探し」「同じように山手線各駅を漢字カタカナで表現」「コラ画像投下」など大喜利状態に。
これなんかその最たる例。2つ貼り付けさせていただきます。
▼山手各駅を漢字×カタカナで表記
山手線改め山手メトロポリタンループラインの路線図です。ご査収ください。 pic.twitter.com/Fy0DRxcqXK
— くらげ (@kurage60) 2018年12月4日
▼不謹慎だけどゴロがいい
— けーはち (@kx8) 2018年12月4日
うん、順当に吹きましたね。
周囲からは「何こいつニヤニヤしながらサイト解析してるんだキモい」みたいに思われたかもしれんがツイッタランドに最高のおもちゃが投下されたんだからしょうがない。
ただ真面目な話をすると、これ決まった経緯がさ。どうなんでしょうね。
投票数では「高輪」単体が最多得票だったとのこと。えっじゃあ順当にそれじゃだめなの?なぜそこに余計なエッセンスを加えるの?某リフォーム番組の「匠の遊び心」かよ
このあとで見つけたツイートで鬼賛同したのがあって「最多得票を無視する、でも一応民意は聞いてガス抜きする、そして根底のセンスがオワコン」というの。
この三位一体、本当に決定権をもつ組織いろいろの病巣な気がしてならない。
「高輪ゲートウェイ」の恐ろしさは、一つは「公募しても結局トップダウンで決めてしまう体質」、一つは「それでも一応『皆の意向はきく』という予防線を張る小賢しさ」、最後に「でも本質的な部分ではアッパラパー」、の三位一体なんだよな。この三位一体が、今この国のあちらこちらにのさばっている。
— 浅生楽 (@Asailuck) 2018年12月5日
誰かが「いやちょっと待て」て言えない組織・決定フローだったことは想像に難くない。が、それで影響受ける範囲が多すぎでしょう。
一方でこの決定、SNSのアンチ / 茶化し意見しか耳に入ってこないので実は違う年齢層、階層、性別にはウケるのかも?という希望をいだいてしまったり。
こんなときに、比較的言いたがりの多いTwitterや恣意的な“街頭調査”じゃない、ちゃんと是非を問える国民投票みたいな仕組みがあればなぁと思う。
それともう一個気になるのが、この高輪ゲートウェイを決めた人が『おっネット界隈で話題になってる♪どや』みたいにならなきゃ良いなと思ったり。ネット民は悪いとおもっておもちゃにしているのに(それもどうかと思うが)、それを称賛と捉えるとしたらもう完全に茶番である。
できる人が狙って攻めたアウトプットが話題になるのと、やらかした人のボロが露呈して話題になるのは、ときに事象は似ているが工程には雲泥の差がある。それを未間違えない大人になりたいですね。